「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・110

「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・109

今週もアップします、よろしくお願い申し上げます（＾－＾；

　
　「ながとっち、何の本を読んでいるにょろ」

長門は本を持ち上げ本の表紙を鶴屋さんに見せた。

そこには『集合的無意識…』んったらかんたらと難しいタイトルが書いてあった。
　　

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・108

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　ここはどこだ・・・真っ暗で何も見えん・・・
そうだった、俺は気を失っているのだな、たぶん・・・・

　なんでこんなことになってしまったんだ？その問いに答える様に眼の前に長門が現れた。
　
　「進化の可能性」

長門が消え、次に朝比奈さんが現れた。
　
　「時間の歪み」

そして朝比奈さんは消えた。

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・107

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　巨人は宇宙ステーションの解体作業を一時中断しているかのように手を休めていた。
　
　「こんな状況に置かれて発見したよ、なんだかんだ言いながらこれまでの暮らしが結構好きだったんだなと」
　「アホの谷口や国木田も、古泉や長門それに朝比奈さんのことも、消えちまった朝倉をそこに含めていい」
　「・・・・なっ、何言ってんの？」
　「俺は連中ともう一度、会いたい、まだ話すことがいっぱい残っている気がするんだ」

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・106

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　「あれさ、襲ってくると思う？あたしには邪悪なもんだとは思えないんだけど、そんな気がするのね」
　「わからん」

　と答えながら俺は考えていた、古泉が言うにはあの『神人』の破壊活動をほったらかしにしていれば、やがて世界は今までの現実世界とこの灰色の世界と取って代わってしまうと。

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・105

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　通路を走っていると左手の方に図書館入り口が見えて来た。
長門の言葉を思い出したが今はいち早く作業用倉庫に向かわなければならない。

　何時、壁からあの巨人の手が現れてきてもおかしくない状態である。
息を切らしながら走り続けると作業倉庫前のドアが見えて来た。


ドアが開く、ほんの２，３秒のタイムラグがとっても、もどかしかった。

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・104

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　ディスプレイに青い光が映ったので振り返った。
宇宙ステーション上部の中心部に直立する光の巨人が現れた。

　ハルヒが階段を駆け上がり飛び込んで来た。
　「キョン！なんか出た！」
ハルヒは俺の脇にぶつかる様に止まった。
　「なにアレ？やたらでかいけど、怪物？立体映像じゃないわよね」

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・103

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あまりにもあっさり古泉が消えてしまったのでしばらく呆然としていた。

古泉の伝言を思い出し,ポケットからメモリースティックを取り出し、管制室前の踊り場にある端末に差した。
宇宙ステーション端末には小さなメモリースティックをさすコネクターがあり、メモリースティック差すことにより、使用可能となる。
メモリーステックには個人のパーソナルデータが記録されており、個人情報を守る鍵の役目を果たしている。

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・102

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　「あなたは涼宮さんに選ばれたのですよ」
　「こちらの世界から唯一、涼宮さんが共にいたいと思ったのはあなたです」
　「とっくに気づいていたとおもいましたが・・・」
　「このままいくとあなたとはもう会えそうにありませんが・・・」
　「こんな灰色の世界で、俺とハルヒが二人で暮らさないといかんのか」

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・101


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　「やあ、どうも」
　能天気な声が聞こえた。
　「遅かったな、もうちょっとまともな姿で登場すると思ったが・・・」
　「それも込みで、お話することがあります」
　「手間取ったのは他でもありません、正直言いましょう」
　「これは異常事態です」
　「どういうことだ」

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「涼宮ハルヒの憂鬱」がもしスペオペだったら・・・100


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　「どうなってんのよ、何なのよ、さっぱり解らない」
　「なぜあたしはこんな場所に来ているの？」

ハルヒは管制室の窓から宇宙を見ながら振り返らずに言った。
　
「おまけに、どうしてあんたと２人だけなのよ？」

知るもんか

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